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特集

純米酒の旨さを際立てる

feature4_food.jpg 寒い季節にお酒を楽しむならば「燗あがり」する純米酒はいかがでしょうか?
「燗酒」と一口に言われていますが温め方一つで同じお酒でも味わいが大きく変化することはあまり知られていないようです。

今回の特集は、お燗をすると、そのお酒の個性と美味しさを一層際立たせ、よりまろやかな癒し系の酒へと変わっていく「燗あがり」する純米酒をおすすめします。

feature4_kan.jpg 美味しい「お燗」の楽しみ方

おいしい燗酒は、身体を温める効果はもちろん、お酒に多く含まれる乳酸の旨みを引き出して、料理の味を引き立てる効果があります。

お燗の温度は、飲む方により好みがありますが、一般的に純米酒のお燗は「人肌燗」(適正温度35~40℃)から「上燗」(適正温度45~50℃)がおいしいようです。熟成され旨みののったお酒はよりぬるめの燗が合うようです。

熱すぎるお燗は、酒質にもよりますが、かえってお酒の味と香りのバランスを崩してしまいがちです。しかし、なかには一度熱くしてさました「燗さまし」でより映えるお酒もあるのは意外です。

温度帯によって味わいは変わってきます。

50℃ あつ燗 ・香りがシャープになりより辛口に感じる。
45℃ 上燗  ・味、香りがきりっと締まる
40℃ ぬる燗 ・香りを最も大きく感じふくらみのある味わいに
35℃ 人肌燗 ・米や麹の香りが感じられる
30℃ 日向燗 ・香りが引き立ち、なめらかな味わいになる

どうでしょうか?もう一度燗酒というものを見直してみませんか?

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商品名 奥播磨 純米
 価格 720ml / 1,313円 1800ml / 2,625円
 蔵元 兵庫県 下村酒造店
燗にすると酸が際立ち旨味が増す純米酒

純米酒特有の香りの良さ、それでいてキレが良い。実際、料理と味わってみるとドレッシングを使用したサラダや揚げ物に相性の良さを感じます。
「奥播磨」発売以来の商品で息の長い商品です。奥播磨の中ではあまり目立たない商品で突出した特徴もなく比較的地味なお酒です。それ故に毎日飲んでも飽きない「奥播磨」を代表する商品の一つです。常温でも美味しいのですが、燗にすると酸が際立ち、濃縮された旨みがスッとせり上がり食欲をすすめてくれます。
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商品名 鯉川 純米
 価格 720ml / 1,050円 1800ml / 2,100円
 蔵元 山形県 鯉川酒造
ぬる燗で飲み飽きないオールラウンドの純米酒「鯉川」

控えめな上立ち香で旨味に幅を感じます。色々な料理、それこそ味の濃い煮物やタレ味の焼き鳥にも相性バツグンです。
お米の旨みと香りがたっぷり味わえる「鯉川」はもちろん燗上がりするお酒です。中でもぬる燗は引き立ちます。しっかりした味わいと酸味は嫌味なく飲み飽きしないし、なにかホッとする味の広がりを感させます。食中酒としても食前・食後酒としても、いつ飲んでも違和感無いオールラウンドなお酒です。
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商品名 辨天娘 純米
 価格 720ml / 1,313円 1800ml / 2,625円
 蔵元 鳥取県 太田酒造場
しっかりとした味わいで個性豊かな純米酒

常温ならば、フルーティーな香りとその飲み口の軽快さを楽しめます。人肌燗に温めると適度な酸味が膨らみ食欲も増して、料理との相性を一層よくしていき醤油味の釜飯とも合うのは意外でした。
この「辨天娘」はブレンドしないでタンク毎に○番娘と銘打って出荷される、しっかり熟成させた薄い琥珀色の純米酒。玉栄らしいしっかりとした味わいは非常に個性豊かで、人肌燗はついつい盃を重ねてしまいそう。飲み過ぎ注意のお酒です。
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アドバイザーから
yamamoto.jpg日本酒は季節柄に応じて、美味しい飲み方があります。今回の「燗上がり」特集でも温める温度が違うだけで味わいも全く違う燗酒に変わるのは、非常に面白いものだと思います。日本酒の奥深さというものを再認識しますね。決して冷やで飲むことが全てではなく、燗にして料理と一緒に味わってみる。たまりませんね。
これこそ至福の時間とでもいうのでしょうか?

皆さんも温度によってどんな味わいに変わるものか?是非味わって楽しんで頂きたいと思います。

担当 山本竜大